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飽きたから

飽きたからです

存在出来る場所の話

存在しない物が確かに存在する場所のことを考えている。

音楽はただの空気の振動で、小説はただの紙に付着したインクの連なりで、アニメは、漫画は、ドラマは、映画は、ゲームは、全てただ存在する「それそのもの」でしか無いだろうか。

そんなことは無い。じゃあ、存在する「それそのもの」以外の物とは何だろう。

存在しない物。非存在は、受け手の心象や感情に左右される観念だと思う。

受け手側の人々それぞれの心に偏在し、それぞれの形があり、それぞれの意味がある、存在の無い存在。音や言葉や文字や映像からは離れた場所で、そこから浮き上がったそれらを俺らは求めている。

物語が物語であるには、音楽が音楽であるには、ただ「それそのもの」を受けて理解・想像・解釈する受け手の助力が必要であるのだ。

だから俺らは受けることから逃げてしまってはいけない。「嫌いだ」「良くない」と真っ先に出てきたとしても、そこから逃げ出してはいけない。

クオリアはどこへ宿るだろうか。

人の魂は。その価値は。

解釈する人が全てを決める。その人なりに、その人なりの好みや解釈があっていい。多種多様な意味があってこそだ。

きっと何処かに感動がある。

その人生すらも変えてしまうほどのそれを、俺らは求めていたいのだ。