飽きたから

飽きたからです

街の話

自分が自分では無かったら、なんて考えたことが、実はみんなあると思う
僕は小学生の時、女友達がやっていたFF7を見ていたときに考えていた
いや、また全然違う話かもしれないけど、数年も経てば人間なんて別人になるよな
なんて、思った
 
久々に会った彼女は、小さくて、細くて、なんだかとても「女の子」だった
昔はなんとなくいつも高圧的だと感じていたんだけれど、そんなことはなかったし
髪は綺麗に伸びて、……ううん、なんというか、めちゃくちゃ可愛くなっていた
そりゃあ、そうだ。当時はFF7、今では15だ
PHSだったのが、iPhone
もう別の世界だもんな
 
街も変わるし、人も変わる
別人になった彼女と、別人になったかもしれない僕は、別の世界で、あの頃と何も変わらないようにゲームの話なんかをしていた
 
「街も変わる」と書いたが、いや、意外とそんなこともなかった
中央通り公園、噴水、時計塔、雪景色もそのままそっくりあの頃のようだった
けれど、僕が今住んでいる東京より、はるかに寒い北海道
昔は気にもしなかったが、今となっては耐えられないほどの寒さだ
変わったのは僕だった
 
どれだけ変わっていっても、こうして帰ってくればあの頃のように話が出来る
とても幸せなことだ
なんだか帰るのが寂しくなった……いや、今はもう東京へ向かうバスの中なんだけれど
 
また帰ってきたら、またゲームの話をしたいな
だから元気でいてください
それだけの話
ただ、君のいる街の話
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